自動化こぼれ話(181)自動組立とは

山梨大学名誉教授 牧野 洋

自動化技術支援センターができたせいか、自動組立についての相談をしばしば受けるようになってきた。これを今こうやって組んでいるのだけれど、工賃が高くなってきたので自動化したい、どの機械を使えば良いか、というものである。

うーむ、残念ながら、この目的にぴったりした機械は見当たらない。(簡単に見付かるぐらいならとっくに自動化しているだろう。)新しく計画しなければならない。その場合に問題となるのは現状をどこまで変えられるか、ということである。もし、どこも変えられないのであれば、まず、その自動化は成功する見込みがない。

現状、といってもいろいろある。たとえば、その製品は中国で組んでいるから、というのがある。その製品は中国で作っているので、丸い製品を四角にすることはできない、30種類ある品種を5種類に減らすことはできない。それならば、そのことがもし必要であれば、まず生産を国内に戻すことが不可欠になる。

この場合には「自動組立とは、国内生産を行うことである」と定義できるであろう。自動組立とは、組立を自動化することではない。組立を自動化するために何かを変えることである。