自動化こぼれ話(161)今時の若い者
山梨大学名誉教授 牧野 洋
「今時の若い者は」という言葉はロゼッタストーンにも彫られているのだそうである。私も年のせいか、いまどきの若い者の言動が気になることが多い。その幾つかを記してみよう。
- 他人が重たい鞄を抱えていても、「私が持ちましょう」とは言わない。(こんな時、鞄を持ってくれるのは、たいていそこの社長である。)
- ケータイでメールを打てば、5分以内に返事が返ってくると思っている。
- 自分ができることを他人ができないと軽蔑する。(たとえば、メールで打った圧縮ファイルの解凍ができないと軽蔑する。)
- 自分の能力の無さは隠したがる。
- 自分の失敗を認めない。
- 批判されると怒る。
- 謝らない。「すみませんでした」と言わない。
- 「ありがとう」も言わない。
- 異性と話ができない。
- 初対面の人と話すのを嫌がる。
- 下を向いて歩く。
- 道でぶつかりそうになってもよけない。
- 自動販売機があれば、黙って自分の分だけお茶を買う。
- せきやクシャミを平気で他人に吹きかける。
- 政治や経済に関する話題に乏しい。
以上、幾つか書いてみたが、このうち半分以上も○がつくようであれば、貴方は立派な「今時の若い者」である。
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