新会長あいさつ

東洋大学 松元 明弘

 2009年6月の自動化推進協会の総会において、第5代会長(NPOとしては理事長)に選任されました松元と申します。総会の時のあいさつの一部は前号「自動化推進No2 Vol38」に紹介されておりますが、会報に巻頭言を書く機会を得ましたので、改めてご挨拶申し上げます。

 今回、第4代会長の菅野先生から襷を託されたわけですが、この歴史ある協会の会長を拝命いたしまして、身の引き締まる思いです。これまでの2年間は副会長として菅野先生のそばでいろいろと自動化推進協会について学ばせていただき、また広報委員長・会報委員として活動してきました。協会の運営に携わるようになってからわかったこととして、現在の本協会の課題は、主に、(1)人材育成:基礎講座やメカトロニクス技術認定試験(TTAM)を核とした技術者教育、(2)世代交代:協会の資産の継承と新たな展開、(3)協会運営の健全化:特に財政面の健全化だと認識しております。これらは互いに密接に関わっていますが、この意図をもう少しご説明いたします。

 まず「人材育成」については、皆様ご承知の通り、本協会のNPO化はTTAMすなわちメカトロニクス技術者試験を実施が目的ですので、TTAM試験と基礎講座との連携を強めながら活動を広げます。TTAMは世界的な普及を目指して活動を続けており、少しずつ認知度が上がってきております。この努力を継続しなければなりません。人材育成には継続が必要です。

 次に「世代交代」とは単なるメンバー入れ替えではなく、本協会の活動として核となっている技術を継承しつつも、新たな自動化技術の展開を目指すことを意図しています。そのためには若い世代の会員の獲得が必要で、それを全ての会員の方々、特に指導的立場にある諸先輩方に切にお願いしたいと思います。会員になってもらうためには会としての魅力が必要ですので、その道筋を作るのも現会員の責務です。この点でご助言・ご提案をよろしくお願いします。

 最後に「協会運営の健全化」ですが、これは財政面の健全化と共に委員会活動の活性化を指します。財政としては現在は講習会と見学会が主要な収入源ですが、これらの充実と共にそれ以外の事業の導入の検討が必要でしょう。また、研究会、勉強会の活動もぜひ復活させたいと思います。この活性化によって学会とは異なる戦略で本協会を位置付けたいと思います。

 これらに共通することは、本協会の魅力とは何かを再認識することでしょう。改善・改革は一朝一夕には実現できません。私としてはいろいろな方々とお会いしてコミュニケーションを取ることを自らの課題と設定し、会員企業の訪問を始めております。どうぞ皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。